【双子】ふたごじてんしゃを購入して1年。正直なレビュー【子乗せ自転車】

futagojitensya

双子がいると困るのが子乗せ自転車問題。

「ベビーカーに乗れなくなったらはどうやって移動すれば?」
「双子が乗れる3人乗り自転車はあるの?」

と悩みはつきません。

我が家にはもうすぐ4歳の双子がいますが、移動する手段として「ふたごじてんしゃ」を選択しました

結果として思うのは「買ってよかった!」です。

この記事では実際にふたごじてんしゃの特徴や1年間使用して感じたこと、おすすめの人などをまとめました。

第二ロット(2019年版)が販売開始ということで、気になる方はぜひチェックしてみてください。

朗報!
電動ふたご自転車が発売されるようです。発売時期は未定のようですが、電動ふたご自転車の親子モデルの募集が、2023年3月に公式サイトよりアナウンスされました。

ふたごじてんしゃの商品概要

延期を繰り返し紆余曲折ありながら、製造元のOGK技研で再販が決定したふたごじてんしゃ。

ここからは2019年モデルの商品概要を紹介します。

サイズ:全長188cm、全幅58cm(幼児2人同乗仕様時)

 

重量:約42kg(リヤチャイルドシート2台取付け時)

 

カラー:いしころくろ色、もみのき色、あおぞら色

 

価格 車体:129,600円(税込) 別売り専用チャイルドシート:16,200円(税込)

 

特徴 ふたごに特化した設計。1歳から6歳未満まで一緒に乗れる3人乗り自転車

 

製造・販売:OGK技研

公式サイト:ふたごじてんしゃ

いつまで乗れる?

双子が6歳になるまで乗れます。

ふたごじてんしゃは道交法の特別な基準を満たしているため、同乗する6歳未満の幼児が2名乗ることが認められています。

「一般社団法人自転車協会」が認定する「BAAマーク」も取得済みです。

BAAマークとは、安全基準を満たしている自転車のみに与えられます。

ふたごじてんしゃの開発者は双子ママだった

開発者は双子ママである中原美智子さん。

何かと諦めることが多い双子育児中でも当たり前に子育てがしたい、気軽に子どもと出かけたいという思いから、企画・開発さらに製品化までこなした凄腕ママさんなんです。

現在は「株式会社 ふたごじてんしゃ」として法人化されているので、フリーランサー・個人事業主の星とも言えますよね。

多胎ママサポート、コーチング・相談援助・公演なども行われています。

ふたごじてんしゃを試すには?

試乗会を定期的に開催しています。情報は公式サイト公式SNSなどでチェックしましょう。

我が家も初期ロッドを購入前に試乗会に参加しました。

残念だったのが室内での試乗だったこと。

さらに大勢のファミリーが参加したことにより、乗れた時間は5分前後だったと思います。

正確な乗り心地を感じるために、できれば屋外で試乗できると良いのですが、場所の問題もあり毎回は難しいようです。

しかしながら、チャンスがあるなら、乗り心地はぜひ試しておきましょう。

ふたごじてんしゃのここが凄い!4つ

ここからは実際に1年乗って感じたふたごじてんしゃ(2018年版)の良い点を紹介します。

1.走っても止まっても安定感抜群

さすが後ろ三輪の安定感はすごいです。運転手が降りて後ろに双子を乗せたままでも倒れません

(平坦な道なら、片手で自転車を押ししながら、反対側の手で子供と手をつなげるほどです。マネしないでね!!)

この点が一番「買ってよかった」と思ったところです。

2.双子をいっぺんに素早く運べる

ベビーカーと同じように双子を乗せてしまえばさっと移動できます。通園や通院など定期的に移動する必要がある人にはぴったりなのかなと思います。

大きくて場所をとる双子用ベビーカーですが、我が家の場合、移動手段として3歳過ぎても念のため置いていました。

ふたごじてんしゃのおかげで、いよいよ処分の日も近そうです。

3.前かごに荷物を乗せられる

後ろに2人を載せるので前かごはフリー。前かご自体はそこまで大きくはないですが、カバーをつければ大量の通園グッズも問題なし!これはめちゃくちゃ助かります。

我が家はこちらのものを使用中です。


ファスナーで調整すれば縦に伸びてたっぷり二人分の荷物が入るのでおすすめですよ〜!

4.注目される

いいことかわかりませんが、購入から1年が経過した今でも運転中に「あれなに?!」「かっこいい!」「安定してそう」などとよく声をかけられます。

恥ずかしさもありますが、ふたごじてんしゃがコミュニケーションツールになっていることに気づきました。

初対面でも話のネタになるので、ママ友作りにも役立つかも。

ふたごじてんしゃの気になること

ここからは気になったことをいくつかピックアップしていきます。

どんな商品でもそうですが良い所だけではありませんよね。

(注 以下の内容は2018年版の初期ロッドについてです。2019年版は改良されている可能性もあります)

ひたすら重い

電動アシスト機能がないため、少しでも傾斜がある道になると途端に重量が足にきます。これは実際に運転し始めてから実感しました。試乗ではなぜかピンと来なかったです。

本体の重さ約42kgと双子の重さ14kgと14kgが加わり、70kg前後。わずかに傾斜があるだけで「ぐぬぬ…」と一気に重くなります。

うちの夫曰く「坂道が続くと男でもきつい」と申しておりました。

恥ずかしながら私は最初の1ヶ月は太ももの筋肉痛が酷く、ずっと湿布を張っていました。いい歳なのに部活後の学生の肉体のようでした。

今では力の抜きどころがわかってきたので筋肉痛にはなりません。ただ長期連休明けに自転車を乗ると翌日に痛くなることは未だにあり。

3段階のギアがついているももの、傾斜がきつくなると足が回せないほど重くなります。

降りて手で引きますがこれも重い重い+雨の日や真夏=もはや修行・苦行です。

走行予定の道にわずかでも坂道がないかは購入前にチェックしておくのがおすすめ。坂道があると体力が奪われるので、長距離走行するとなるとヘトヘトになってしまうのです。

わたしは平日片道1.3km(急傾斜1箇所、ゆるやかな坂1箇所あり)を往復していますが、土日祝は運転はおやすみ。出かける際は夫に任せています。(体がモタナイ…。)

ひよこ

平坦な道はとてもスムーズですので安心してください!

雨の日がいろいろ大変

雨の日はこれまた大変で次のような問題があります。

  1. シートとシートの幅が狭く後ろの子が濡れやすい
  2. レインカバーをしていると坂道で困る
  3. 専用レインカバーは開発中
  4. 屋外型駐輪場の場合はバイク用カバーが必要

シートとシートの間が短く後ろの子の専用スペースが狭いため、レインカバーを丁寧に装着しなければ、雨がカバーに侵入し靴やひざが濡れてしまいます。

また乗せたり下ろしたりするときも、レインカバーから雨がしたたりおちて濡れやすいです。

急いでいるときに「ぎゃああ濡れたぁ」「着替える〜」とぐずられることも…。

専用レインカバーは販売されていないため、OGKや別メーカーのカバーを検討する必要もあります。ちなみに我が家はこちらを利用中。

選んだ理由として、

  • 小スペースでもカバーできる
  • かさばらない
  • 自由に取り外しできる
  • リーズナブル

などが気に入りました。

今のところ特に問題なく使えていますが、顔とカバーが密着するので苦しそうに見えます。そろそろ限界かも…。

また、レインカバーを装着すると坂道で引きにくいのも気になります。

(持ち手を表に出すと子の足がぬれやすい)

持ち手の部分がレインカバーに隠れてしまい、代わりに片手をサドルに添えるか、ハンドルを握ったまま腕の力で押し上げるかになりますが、これがかなりキツイです。

ふたごじてんしゃは雨の日大変

専用レインカバーは開発中とのことなので、今後に期待しましょう。
(2020年1月時点で試作品も公開されてます♪)

また、我が家は屋外型駐輪場のため、雨の日に放置すると濡れてしまいます。

そこで、サイクルスポットさんの案で、バイク用の自転車カバーを利用しています!

バイク用ってちょっと凄いですよね^^(バイク用でも利用できないものもあるので注意)

駐輪場問題

自宅の駐輪場のスペースはもちろん考慮しなければなりませんが、出かけた先の自転車置き場の形状はどうなっているか、事前に確認が必要です。

特にスーパー、病院、幼稚園や保育園など、何度も利用する施設の自転車置き場やスペースは、見過ごすわけにはいきませんよね。

我が家では今まで自転車が置けずUターンしたことはありませんが、困ったのは自転車置き場スペースの狭いスーパーです。

係りの方が誘導してくれるものの「これ三輪?ここじゃ無理だからあっちへ移動して」となることがしばしばありました。

狭い入り口から、大きな自転車を方向転換するのは至難の技

ふたごじてんしゃの不得意な部分です。

後ろもつかえてるし、双子はぐずるし!と毎回焦ってしまいます。

気になることは他にも

走行距離・車幅・スピードなど走行時の気になるポイントはピカさんのブログが参考になります。記事にも書かれていますが横傾斜には特に注意が必要です。

歩道の片側に傾斜があると、安定して走行できる道幅も狭くなってしまいます。

歩行者や自転車とのすれ違いもハラハラ。雨のときは傘ともぶつかりそうになるのでかなり焦ります。

したがってふたごじてんしゃに乗るときは、普通の自転車以上に心と時間の余裕を持って運転することがポイントと言えるでしょう。

私の場合は危なそうな時はすぐ降りて、押し歩きしちゃいます。

購入前には必ずアセスメントを受けよう

ふたごじてんしゃは購入前に必ずアセスメントが必要です。

項目に答えるだけで、本当に自分にとってふたごじてんしゃが適しているのか?が判断できますよ。

ふたごじてんしゃ公式:アセスメントフォーム

ちなみにアセスメントでは、「厳しめ」にチェックすることがポイントです。

正直わたしは欲しいあまり、やや甘めでチェックしてしまいました。特に坂道に関して「これくらいの坂道なら大丈夫だろう」と気に留めませんでした。

しかし毎日双子を乗せて重い自転車を運転するのは結局自分。

「高かったのにこんなはずじゃなかった」とならないように、挙げられている注意点は、十分に目を通しておきたいですね。

開発者の中原さんも、いつでも相談を受け付けているそうです。疑問に思うことは遠慮なく聞いてしまって良いと思います。

【追記】購入から3年。現在の乗り心地は?

ふたごじてんしゃに乗り始めて3年が経過しました。

現在も、

  • 近隣の公園・小児科・スーパーなどへのお出かけ
  • 保育園への送迎

などで、問題なく利用できております。

5歳になった双子も、今では自分から乗り降りできるようになり、時には喧嘩しながら楽しんで乗っておりますよ♪

ただ、双子の体重がそれぞれ19kg〜20kgに増えたため、車体は相当重いです。

漕ぎ出しや軽微な坂では、ある程度の体力と筋力を要します。

トラブルとしては、車体を止めるストッパーが数ヶ月程度で緩まるため、調整を近隣の自転車屋さんにお願いしています。(調整は数分で終わります)

自転車屋さんに聞いてみたところ、我が家の周辺は軽微な坂道が多いので、頻繁にブレーキを利用していることが原因のようです。

あと、数回パンクしました。が、パンク修理ならばどの自転車屋さんでも対応できるようですよ♪

まとめ

我が家にとって、ふたごじてんしゃには買って良かったところ、悪かったところとあり、サポートの頼りなさを感じることもありました。

とはいえ、最初に述べたように購入して正解でした。

これだけは言えますが、双子を運ぶのにこれ以上の自転車が世に出てくるとは思えません。(もちろん電動付きが出たらもっと最高!)

なくなったら本当に困ります!

もし何らかの不具合が発生しても焦らないこと、不明点は取り扱い店やOGK等に問い合わせて、適切な判断を仰ぐことが賢明だと思います。

これから使われる方、購入を検討されている参考になりましたら幸いです。

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