非常識な成功方式【感想・レビュー】目標を実現できる超簡単な3ステップ

本当にしたいこと・やりたいことってなんですか?
自分は何のために生きてるの?
なぜなかなか目標達成できないの?

難しいテーマですが、答えが見つからないまま、モヤモヤしながら生きていくって辛いものです。

『非常識な成功法則』は「自分のやりたいことがなんなのか」と感じたときに読む本。この本に紹介されている「やりたくない、やりたいことことを書き出す」このの習慣を身につけるだけで、本当のゴールへと導いてくれますよ。

今日は8つの方式から、望むことを実現できる簡単な3ステップをまとめました。

誰が書いてるの?

著者、神田昌典さんは経営コンサルタント・作家・ダイレクトマーケティングの第一人者。多数のビジネス書を執筆されていて、経営者の間では神のような存在と称されています。そんな経歴を持つ人が書いた本なんてむずかしそうなイメージですよね。

しかし、この本は小難しいこと抜きで、神田さん自らの成功体験を軸に、従来の成功ノウハウ本とちょっと違った語り口でまとめられています。初版は2002年ですが内容は今読んでも十分通じるものばかりですよ。

非常識な成功方式って?

タイトルにある「非常識な成功法則」とは、

「やりたいくないことを見つける」
「紙に書かれた目標をクリアファイルに入れて持ち歩く」
「毎晩、紙に書かれた目標を眺め、ニタニタするだけ」
「お金を溺愛する」

など、これだけでいいの?と思える簡単な方法がいくつか紹介されています。でも実際に行動できている人は少ないはず。

本書の中で、私がもっとも衝撃を受けたのが、序章にある「誰でも、望むことは実現できる」という考え方でした。そして本編で述べられていることは、すべて「自分の夢を叶えるため」に通じています。

ですからこの本を読むのはこんな人におすすめ。

・やりたいことがわからない人
・目標達成したい人
・夢を叶えたい人
・最短で成功したい人
・お金を稼ぎたい人
・起業したい人
・初心者ブロガーさん

志はあるけれど、そのためにどうすべきかモヤモヤ曖昧に感じているなら読んで損はないです。

望むことを実現できる簡単な3ステップ

このステップに必要なものは「紙・えんぴつ」。まずはこの2つを準備してください。

STEP1 絶対やりたくないことから書き出す

本書によれば、心の中に潜む本当にやりたいこと」「自分の使命」を呼び起こすには、絶対にやりたくないことを細かく書き出すだけ。これで簡単に明確化ができるそうです。

目標設定をするときは、まっさきに将来的に実現したいことを考えますよね。しかしこの本では「やりたくないこと」をまず書き出せ、と常識とは矛盾したことを説いています。

世間体、家族からの期待、友人・知人の常識。そんな手垢のついた「やりたいこと」ではなく、あなたの心が求める、本当の「やりたいこと」に光を当てる。

(本書p47より引用)

実は「やりたいこと」と感じている中には、本当はやりたくないけど周囲の目を気にしたり、なんらかの制約があるためのことも含まれているそうです。

しかしまず最初に「やりたくないこと」をリストアップするだけで、心が求めている「やりたい」ことを明確にできます。

例えば、「フリーランス」をやりたいことだと思っていたのに、実際はじめてみれば

「お金がおもったより稼げない」

「昼も夜も仕事ばかりで家族との時間が取れない」

「ゆっくり眠れると思ったら仕事で休めない」

といつのまにか思っていた幸せとは程遠く、これじゃなかったとなってしまう場合もありますよね。本当にやりたいことは「安定」だったかもしれません。

そんな失敗を回避するために必要なステップなのです。

STEP2 やりたいことを書き出す

やりたくないことを書き終えたら、実現しそうにない馬鹿げたことも含めて、やりたいと思うことを全部書き出します。感じたことをできるだけ多く書き出すのがコツだそうです。

ただここで終わらないこと。自己啓発セミナーで、「わくわくすることさえやればOK」と言われて、会社をやめてしまう人もいますが、本書は次のステップがもっとも大事であると述べています。

STEP3 「やりたくないこと」と「やりたいこと」に決着をつける

両者を書き出したら、その間にある溝を埋めていく作業にはいります。

やりたくなくても、やらなければならないこともある。学ぶべきことを、きちんと学ばないで、放り出してしまったら、また同じこと繰り返し起こるんだ。そこで決着をつける必要がある。

(本書p56より引用)

やりたいこと、やりたくないこと、この二つを統合させとことん突き詰めていくのが鍵
そのために自分に次のことを問いかける必要があります。

・やりたくないことの中で、さらに一番やりたくないことは、いったい、何なのか?(例:会社がやりたくないのではなく、売り込みをしたくない)
・現在の経験から、既に十分な学びを得たか?
・学びを得るためには、いったい何をする必要があるのか?それをいつまでにやるか?

(本書p58より引用)

そして「本当にやりたいこと=自分のミッション」が浮きぼりになってくるのだそうです。
最後に問いかけるのはこの質問。

・自分の命があと半年しかなかったら、いったい、何をやらなければならないのか?
・その半年の間に、お金を一銭ももらえなくてもやるべきことは何か?

(本書p58より引用)

著者曰く、こうして自分の生き方や目標に目的を持つことで、脳のアンテナが動き出し、夢を叶えるために必要な情報や資源を効率的にキャッチできると説いています。単純に、やりたいことだけやればいいのではない、ということですね。

目標を達成度をさらに高めるには「SMARTの原則」を使う

さらに「SMARTの原則」に従って目標を書き上げれば、挫折することなく、目標達成に向けて進み続けることができるそうです。

S(specific) 具体的である (年収アップ)
M(measurable)計測ができる (一千万円)
A(agreed upon)同意している(この年収は、確かに必要だ)
R(realistic)現実的である (そのぐらいは達成可能な数字だ)
T(timely)期日が明確 (来年4月30日までに)

(本書p96より引用)

この原則を踏まえた目標は挫折することなく、達成しやすいのが特徴と述べています。大きな目標を書いたはいいけど、達成できなかった理由は、曖昧で現実的ではなかったからではないでしょうか。

私もこれまでの人生で目標を立ててきました。その中で目標を達成できたもの、できなかったものを思い出すと、「いつまでに、どうしたいか」を明確にできているものは実現できていたとハッキリ気付きました。

まとめ

ここには書ききれませんでしたが、セールスやお金の使い方についても書かれていたので、そこも私が大きく学びと感じた一つです。

著者の神田さんが、読者に寄り添いながら語りかけているようなこの一冊。とても読みやすく、何度でも読み返したくなる本です。やりたいことが見つからない人、がんばっても目標達成が難しい人はぜひ手にとってみてください。

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